自閉症スペクトラム症の児童との関わり方
皆さんこんにちは!
前回は自閉症についてお話しました。
今回は自閉症スペクトラム症の児童との関わり方について説明します。
下記の点に気をつければ少しでもお子様の負担を軽減できるかと思います。
①簡単な言葉でゆっくり話すようにする
言葉の発達に遅れがあるため、曖昧な表現を苦手とします。
(例)「あれ」「ちょっと」「ちゃんと」
「机の上にある〇〇」「イスに座って話を聞く」のように分かりやすい言葉で短い文章で伝えましょう。
②過ごしやすい環境の提供
音や光に敏感な子がたくさんいます。
これまでも、雷の音や他児の声に不満を抱きパニックになる子を見てきました。
そのためにも刺激の少ない環境を提供していきましょう。
(例)静かな場所、物が少ない場所など
私の事業所では、子どもが一人になれるスペースを確保し
少しでも周りの音を遮断するために「イヤーマフ」というものを導入しています。
非常に効果的で、宿題を集中して取り組むことが出来ています。
子ども達にとってお守りのようなものです☆
③興味の幅を広げてあげる
特定の遊びに固執しやすいことが特徴です。意味も無く物を並べたり、積んだり、同じ文字や数字を書いたりと彼らにとってはルーティンとなっています。
自分の好きな遊びをすることに対して私は何も思いませんが、遊びの幅を広げてあげると他児と交流する機会が出来たり非常に良いと思います。
しかし無理に新しい遊びをさせる必要はありません。好きな遊びから派生して、少しずつ幅を広げてあげましょう。
④今後の予定、やるべきことを視覚的に分かるようにする
ADHDのときにも話しましたが見通しを持たせることは重要です。
中でも自閉症の子は、変化に不安を感じやすいため急な予定変更はできるだけ避けたいのが本音です。しかし現実そうはいきません。
そこで見通しを持たせるため、口で説明するだけでなくホワイトボードやカレンダーに書くとより理解しやすくなります。
私の経験上、ホワイトボードに予定を書いて説明すると口だけよりも圧倒的に次の行動に移りやすくなります。
これら4点を常日頃気にかけると良いかと思います。
皆さんの参考になれば幸いです。