放課後等デイサービスで働く
皆さんこんにちは!
今回は放課後等デイサービスの職員の働き方などについて書いていきます。
今後働いてみたい、内情を知りたいという方にとってオススメの記事です♪
また今回のブログは「よっと療育とうつ病のブログ様」との共同制作となっております。
よっと様は元放課後等デイサービスの職員で、ブログにて発達障害やうつ病などについて書かれている方でそのほかWebデザインも勉強されていて私の憧れの存在です。
またデザインも非常に明るく、読みやすくなっています。
私もよく記事を拝見させて頂きますが、初めて知ることが多々あり勉強になります。
それでは話していきます。
放デイの職員って何するの?
そもそも放デイの職員さんって1日何してるの?っていう話です。
子ども達が学校から帰ってきたら一緒に遊んだり、宿題をしたりするのは分かるけど・・・そのほかの時間は何するの?
疑問に思う方多いと思います。
私の事業所では子ども達が事業所に来るまでは、主にイベントの準備や掃除、買い出し、会議などを行っています。
各事業所によって異なるかと思いますが、私の事業所では毎週土曜日と祝日、長期休みにイベント(お出かけ、調理、制作)を行っております。
職員で毎月4、5つあるイベントを振り分け担当を決め、それぞれがプランを作成したりイベントに必要な準備物を用意します。もちろん一人ではなく、職員全員で協力しながらです。
毎週イベントがあるので子ども達が帰ってくる午前中は、ほぼ毎日準備に時間を使っています。
また掃除も毎日の業務の1つです。
1日子ども達と遊んだ部屋は色んな所におもちゃが散らばっていたり、ゴミが落ちています。ですので気持ちよく過ごせるように掃除も毎朝行っています。
そして買い出しです。
先ほど話したイベントに必要な材料や毎日のおやつ、施設の消耗品などを近くのスーパーに買いに行きます。放デイ職員はあるあるだと思いますが、百均で材料を購入することが多いため常連さんになっています(笑)
最後に会議です。
主に私の事業所で行っている会議は、子ども達の支援にまつわる会議や来月のイベントでは何をするのかなど話し合っています。
そのほか送迎車で学校までお迎えに行ったり、ご自宅に送迎したりします。
働いていて辛いこと
どの会社でもそうですが、働いて嫌なことや辛いことあると思います。
私が放デイの支援員、管理者として働いて思ったことを話していきます。
管理者になる前の支援員として働いていた時
自分の好きなようにできない
これはイベントもそうですが、予算や支援のことも考えプランを作成して最終的に管理者のチェックを受けます。そこで色々指摘され思ったようにいかないことが多々あります。本当はこうしたかったんだけどなあということがよくありました。
分からないことが多い
放デイの職員として働き始めた時当たり前ですが、分からないことがたくさんありました。よく本を読んだりして勉強はしていましたが、保護者様から悩みや不安を打ち明けられた際にうまく応えられなかったりするとテンションが下がります。
自分にこの職場は合っているのかと思うこともありました。
子ども達に叩かれたり、噛まれたりすることがある
子ども達と遊んでいる際、テンションが上がって叩かれることが何度もあります。
特に高学年や中学生ともなると身体も大きくなり、力も強くなります。
ですので腕にアザをつくって家に帰るということがありました。
給料が安い
放デイの職員として働いている時給料が安いとよく思っていました。
残業があまり無かったり、楽しい仕事ではあるのですが給料が安いと転職も考えてしまします。周りの友人はそれ以上に稼いでいるという話を聞くと辛い思いをすることがありました。
管理者として働いている時
何事にも責任がある
当たり前ですが、施設の長であるということは職員の失敗は全て自分の責任になります。失敗が無いようにするためにどうすればいいのか考えながら常に動いています。
そのため精神的にも体力的にも疲れることがあります。
また国に利用料の請求を行うことが業務の中にあります。もし誤りがあれば金額が振り込まれず、最悪の場合職員の給料が払えなくなることがあるので2重、3重チェックをしています。毎月月末、月初は以上に忙しいです。
職員のケア
管理者の仕事の1つにスタッフの働きやすい環境の提供があります。人というのは何人もいれば考え方の違いがあり、ぶつかり合いが必ず存在します。
これまで職員と面談をしながら多くの相談を受けてきました。どの職員さんも子ども達のことを考え一生懸命働いてくださるのですが、「あの方のやり方には納得できません」「あの方とは話しにくいです」といった声を聞きます。
それは人間なのでしょうがないことです。
根本的に解決することが難しいにせよ、職員全員が同じ方向を向いて働くためにどうすればいいのか考えたり、働く上で辛いことなど無いか定期的に面談を行っています。
業務量が多い
管理者になるとパソコン業務や、保護者様の相談対応などやることが一気に多くなります。業務時間内に終わることができず残業をすることもありました。
また子ども達と関わる時間が減ってしまうことも辛かったです。
体力的にもしんどいと感じることがあります。
働いていて嬉しいこと
辛いこともあればもちろん楽しいこと、嬉しいこともあります。それがやりがいに繋がったりします。
保護者様に感謝されたとき
毎日ご自宅まで送迎を行う際、保護者様に「ありがとう」と言われた時はやっぱり嬉しいです。事業所で嫌なことがあったとしてもその感謝の言葉で頑張って良かったと改めて思います。
子どもの成長を感じられたとき
日々支援を行い、今まで出来なかったことが出来るようになったときは本当に嬉しく思います。
宿題を最後まで終わらせることができなかったADHDの児童が、時間かかりながらもやり切ることができたり、人前で話すことが難しい自閉症スペクトラムの児童が勇気を振り絞って緊張しながらも話していた時。数年間支援してきて感動します。
そういった場面で嬉しくなりますし、放デイの職員として働いて良かったと思います。
離職される方が多い理由とは
放課後等デイサービスの職員は残念なことに離職される方が多いです。
その傾向についてお話していきます。
先ほど説明したように職員同士の意見のぶつかり合いが生じた際に「私はこの環境で仕事することができません」と退職される方がみえます。この理由が1番多いように思います。
皆さん一生懸命に働いてくださるからこそ、そういった問題が起こりうるのです。
私は職員のケアが出来ていない自分の力量不足だと感じ、よく「もう少し何かできたのではないか」と後悔します。そのため後悔がないように日々何事もやり切るようにしています。
そして自分のスキルアップという理由で退職される方もみえます。
「今の環境はとても楽しくて離れがたいが、今後の自分の成長を考えると難しいです」という話を聞きます。主に新卒で入社された方に多いです。
私もそうでした。
今のままでいいのかと考えてきましたが、管理者になり今まで自分が苦手としていたことができるようになり自己の成長を感じるようになりました。
主にそういった理由を耳にすることが多いです。
どういう施設が良い施設?
私が思う良い施設ですが、個人の意見ですのであらかじめご了承ください。
まず最初に子どものことをしっかり考え、今後の成長を見添えて支援を行っているかどうかです。
過去に私の記事でも紹介しましたが、現在放課後等デイサービスの数が増えてきています。この背景としては発達障害という認知が少しずつ広がっていき、放課後等デイサービスの需要が上がってきているからです。
つまり言い方が良くないですが、お金を稼ぐ点では非常にマッチしたビジネスなのです。
こういった現状があり、支援よりもお金稼ぎに重点を置いてる施設が少なくありません。毎年何十件もの施設が指定取り消しとなっています。
※ 指定取り消し・・・各都道府県が受けた指定が取り消される行政処分のこと
中には理学療法士や作業療法士を配置していると偽りながら、支援を行い加算を上乗せしてお金を稼いでいる事業所もあります。
そのような事業所は良い施設とは言えません。もし今後放課後等デイサービスを探す予定の方がみえましたら、その点も留意すると良いかと思います。
長くなりましたが、今後放課後等デイサービスで働きたいと思っている方の参考になればと思います。入社当初は辛いことがありましたが、今では子ども達と過ごす時間、日々スタッフと協力しながらイベント準備や会議を行う時間が私にとって幸せな時間です。
職場環境は非常に大切ですので、判断材料の1つとして考えてみてください。
そして最後に私がこれまで勉強するために使用した本を紹介して終わります。
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ありがとうございました☆